- 白浜中央医院
- 鈴木 季人 先生
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- この度は、クリニックの建替え誠におめでとうございます。「白浜中央医院」は、これまで長きにわたって地域の健康を支えて来られたと思います。改めて、鈴木先生がドクターを志したきっかけや動機を教えてください。
- 父が医師であったため、医療を身近に感じていました。自宅には夜でも患者さんが直接相談に来るような家で、父が昼夜問わず患者さんに接している姿を見ていました。ひとりひとりの患者さんの健康のため、地域医療を守るために頑張っている姿を見て、医師を志すようになりました。
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- では、クリニックの建替えについてですが、どういったお考えからだったのですか？
- 建て替え前の元の建物は一般内科としてはやや大きく約100坪あり、また築38年の木造建築で老朽化が進んでいました。そのため以前から頻回に補修が必要で、管理に目が行き届きにくいと前々から思っておりました。そこに令和元年房総半島台風が来たことで、広範囲に雨漏りとカビが発生してしまいました。屋根や壁の修理をして、もとの建物を維持していく事も選択肢の一つではありましたが、再度大きな災害が起こる可能性や、普段から管理しやすく手間のかかりにくい建物にする事は診療に集中するためにも必要と思うようになりました。
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- プロジェクトを進めるうえで、優先すべき事項、譲れない要素がおありだったかと思います。どこに重きを置いておられましたか。
- 当初の目的である災害に強い建築である事、管理しやすい建物である事です。また前の建物では人の動線が不自由であったため人の流れが分かりにくい問題がありました。そこで患者さんや看護師さんにとって人の動きや流れの分かりやすい建物にする事に重きを置きました。当然ですが建築費用のコスト面についても、不必要な費用が掛からぬようにしたいと思っておりました。
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- その中でKudoカンパニーにご依頼いただいた理由をお聞かせください。
- まずは最初の面会時に明るく話しやすい印象を受けました。また災害に強く、管理しやすい建物については専門的な様々なアドバイスをいただき、とても分かりやすい説明で建築までの道筋が一番見えました。
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- 現在、新しい建物に移転し、診療をされていますが最初に建物をご覧になった際のご感想はいかがでしたか。
- コンクリートの打ちっ放しで、モダンなデザインですが、医療機関としても馴染むデザインでとても良いと思いました。また、見た目から非常に丈夫そうで当初の希望にそった見た目の良い建物だと感じました。
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- 新しいクリニックの気に入ってる部分、使ってみて良かったところがあれば教えていただけますか。
- やはり古い建物と比べて格段に快適だと感じました。また今までは建物のメンテナンスが常に必要となり、時間をとられていましたが、自由な時間も増えて診療に集中しやすくなりました。当然ですが雨漏りもしないので気持ちも楽になりました。
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- 新しい環境が馴染んだ頃かと思いますが、改めて鈴木先生の思う理想の医療や、方針をお聞かせください。
- 私の開業をしている地域は県内でも高齢化の進んでいる地域であり、一般的に言うところの田舎です。そういう地域での開業ですので当院は基本的には内科を標榜してはいるのですが、結局、様々な科の患者さんが来院される事が日常的にあります。そういった時に簡単に他院に紹介したくても、移動手段的に、またご高齢で認知能力的に紹介が出来ない場合にも遭遇します。そういった場合に自分の力量を超えない範囲で、各科の一般的に適切なレベルの医療を、どなたにも当院で受けられるようにする事がこの医院の理想の医療だと考えます。
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- 最後になりますが、クリニックの建替えやリニューアルを検討しているドクターの皆様にメッセージをお願いいたします。
- コロナ禍でのリニューアルは勇気のいる事かと思いますが、状況によっては今がチャンスとも考えられます。例えば人の動線を分けるなどの感染症に対応しやすい建物にすることは、現在のコロナ禍で望ましい事であり、また、もしコロナ感染が一段落した後だとしても、このコロナをきっかけにして患者さんの感染症に対する一般的な知識レベルが上がっているはずなので、やはり望ましい事ではないかと思われます。またネットでの遠隔診療や訪問診療に力を入れる予定などを考慮されている医師がいれば、そのための部屋を作るなども考えて良いかもしれません。また単純に古い建物の場合にはリニューアルする事で、患者さんの印象も良くなるかと思いますし、看護師さんの職場環境の改善や、医師の建物管理ストレスが大幅に改善されます。そのためコロナ禍ではありますが現状にストレスを感じているのであれば建て替えやリニューアルを積極的に考えて良いかと思います。
鈴木先生、ご多忙の中インタビューにご協力頂きありがとうございます。貴院の益々のご盛業を心よりお祈りいたします。 https://shirahamachuuouiinn.com/